最新の修行成果
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ハードシンセはスタジオミュージシャン
2013 - 04 - 30 - Tue
さて前回はヴォーカルあきさんの為にキーの確認でした。
幸いにも事前に用意した仮オケがバッチリとの連絡を頂いたので
このまま続行します!!

キーとテンポに変更がなければ本格的に編曲作業を開始します。
これは自分の場合に限りますが、最初にキーとテンポだけは
しっかりと先方に確認を取ります。
理由は未だハードシンセ率が全体の80%近くを占めるからです。
※1MIDIデータがあれば簡単に録り直し出来るのでは?と思うでしょうが
彼ら(ハードシンセ)はイキモノっす!!
同じと見せ掛け微妙なタイミングや揺らぎが良い味を出してくれます。
また、ヴォーカルさんに得意なキーレンジがあるようにシンセにもあるのです。
すなわちユーロ山ではスタジオミュージシャン扱いである!!

ユーロ山的階級

ハードシンセ→ハードディスク→PC(Mac)→自分→熊

ちなみに前回の仮オケはすべてソフトシンセで制作してます。
ソフトシンセの利点は※2リテイクに即座に対応出来る事です。
(その便利さが現在のリテイク地獄を生み出したとも言える)
ここで一点補足ですが、決してソフトがハードに劣る訳ではありません。
当時、※3デジタルシンセが登場し※4アナログシンセの方が勝るなど
議論もありましたがモノは使いようです。フリーウェアを使おうが
百万円もする機材を使おうと結果良ければ問題なし!!押忍!!

そしてこれがアレンジの第一段階。



構成は

・ヴォーカル
・ドラム
・ベース
・リフ
※5オブリガート
※6バッキング・シンセ
・ヒット
・パッド

聞き易いようにインストもアップします。



最初にベースの音色から差し替えます。
使用機材は漢の※7FM音源を使用します!!
仮オケでは※8FM8でしたが実機※9DX7に変更。

次にユーロビートの肝とも言えるリフの音色を作り込みます。
ここでは複数の先生方(ハードシンセ)に演奏して頂きます!!
中でも※10赤いシンセは通常の3倍気を使うので(特に※11LFOの揺れなど)
気に入った音色になるまで最低2〜4回程録り直します。

オブリやバッキングはヴォーカルの邪魔にならないよう
音色を制作します。

それでも最終的にはハモりなど埋もれ易いので
今回はヴォーカルの構成が聞き易い音源もアップします。



自分は基本3声の構成で制作します。
常に3声ではなく盛り上げたいフレーズで構成に変化をつけます。


ちょっと話が難しくなりましたが如何でしたか?
では、また次回!!


※1MIDI:[musical insturument device interface]楽器用の共通インターフェース。
※2リテイク:[retake]録音、録画、撮影などの録り直し。また、クリエーターにとっては多大な精神的破壊力をもたらす。
※3デジタルシンセ:DX7など。
※4アナログシンセ:mini moogなど。
※5オブリガート:[obbligato]メロディーラインを引き立てるメロディックなパート。
※6バッキング:[backing]背後で演奏される伴奏。
※7FM音源:[Frequency Modulation]波形を掛け合わせ、元の波形自体が待たない倍音を作り出す音源。
※8FM8:Native Instruments社のソフトシンセ。
※9DX7:YAMAHAの代表的なシンセサイザー。
※10赤いシンセ:ClaviaのNord Leadシリーズ。
※11LFO:[Low Frequency Oscillator]低周波発振器。

以前のブログはこちら!!
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ユーロビートが出来るまで 〜仮オケ編〜
2013 - 04 - 20 - Sat
押忍!!!!

大気圏をも貫く、標高500kmのユーロ山への第一歩ッッ。。。。。!!
まず手始めに、ユーロビートの出来るまでの行程を段階ごとに追いたいと思います。

完成までの行程としては、だいたい次のようなかんじでやってます:

・ヴォーカルレコーディング用の仮オケ・パーツ制作
・レコーディング間にちゃちゃっとアレンジメント
・必要に応じてヴォーカルいぢり
・ミキシング(卓※1は友達 cmd_01_tsubasa.jpg
・マスタリング

今回はヴォーカル・レコーディングに用いる仮オケ(仮楽曲)の制作について書きます。

仮オケに関しては、ヴォーカルの方にメロディーをご理解頂き、録ってもらうことが目的なので
チョー単純に仕上げています(ケースバイケースですが。。。)
音色パートで言うところの、メロディー・ベース・ドラム隊・パッド(コード系)くらいですかね。

メロディーにはハモり部分など細かいところもありますので、それぞれのメロディーを
分けたデータも用意してあげます。(メインメロ, ハモりパートA, ハモりパートBといった具合)。

cmd_01_score.jpg
読みやすい楽譜作りはムズいw
レコーディングは専用スタジオで録っていただくのが最も理想的ですが
録音環境によっては宅録派(自宅録音の事)の方などもいらっしゃいますので
テンポに合わせたクリック音(メトロノーム)のデータも用意すると◎です。

また楽譜が読める方で必要であれば、各メロの楽譜も添付してあげます。


んでもって、現在進行中のプロジェクトの仮オケはこんな感じになります:
(快く掲載許可を出してくださいましたA-One様に感謝します!)


_人人人人人人人人人人人_
> ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

これからレコーディングが終わるまでの間、たくさん音色・パートを追加して
贅沢にして行きますッッ。
どのような変化になるのか!?次はアレンジメントで追加されたパートについて紹介します。

では次回もお楽しみにッッ!!


※1
音響ミキサーの事。通称「卓(タク)」。元巨人軍の "スグル" ではない。
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ユーロ山はじめの一歩
2013 - 04 - 18 - Thu
仙人の朝はかじのやのしそのり納豆から始まる。
いや待てよ!?今は本当に朝なのか...
そんな時間感覚すら麻痺した状態で修行(制作)は行なわれてる...

今回の修行相手は、ある曲の2013年バージョンである。
まずはヴォーカル"あきさん"の為にキー合わせ用の
簡単な仮オケを制作します。



お聞きの通り本当にお粗末な仮オケです汗
まさに丸腰状態
(以外とこんなもん)
一応この時点で音色(アレンジ)の方向性と※1フィルにあたりをつけておきました。

次回はあきさんのヴォーカルをのせご紹介したいと思います!!

※1フィル : フィルイン[fill-in]メロディ・ラインの空白部分などを装飾する。
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